今はまだ演出のアイデアが出ていないだけ
例えば遮光カーテンのないお昼のウェディングパーティで会場内を真っ暗にしたい。雨が降るかもしれないけれど屋根のない外の庭から入場したい。ビーチで結婚式がしたい。テントを張って外でウェディングがしたい。馬に乗って登場したい。キャンプファイヤーを取り入れたい。
こんな分かりやすい事例でなくても、一見大丈夫?無理なんじゃない?なんて言う方が出てきそうなことは日々ありますよね。結婚式の進行プログラムを検討する中でもそういったことはよく出てきます。
でもそんなときに「ムリ」と言えばそこで終わり。もう何も実現のためのアイディアも工夫も知恵も何もかもが出てこなくなります。今はまだ演出のアイデアが出ていないだけなんです。
演出はやるというところから発想
今回は挙式披露宴の進行・演出についてお話したいと思います。進行を考える上で「妥協するな」というのは、難しいことを安易に「できる」というのとは違います。でもウェディングプランナーと名乗っている私は決して安易に「できない」とは言わないスタンスです。そして実際に最初は難しそうに見えたことでも、最終的にはすべてクリアし実現してきました。
大切なのは「できる・できないではなく、やる」という一言に尽きます。よく検証して、いろいろな場面について想定し、それぞれについて解決策を講じていく。その上でできると判断し、やると決めた。だからやるし、そのために文字通り全力を尽くす。寝ても覚めても考え抜く。ただただ、それだけなんですね。
一緒にウェディングを作るスタッフからでさえ「できないかも…」なんて言う人間が過去にいましたが「いやいや、やるんです。やるというところから発想してください」と一喝してきました。
だからできるんです。だからこそ、できることがあるんです。雨天も晴天にしてきた自負さえあります(これは言い過ぎ…?笑)挙式後のフラワーシャワーをどうしても外で実現していただきたくて、とにかく晴れろ晴れろ晴れろ…!と数日間、うなるように空に向かって念じ続けていると、、、見事にそのタイミングだけ雨が上がるんです。神様に感謝!ありがとう!
ちょっと頭がおかしい人だと、今思いましたか?(笑)
実はプランナーになる前は雨女だったのですが今ではすっかりウェディング限定の晴れ女になりました(プライベートでは今でもよく雨に降られています…)。ウェディングは晴れた方がいいですからね。毎週末にいつも念じ続けている内に、いつしか自動で念じるスイッチが週末だけ入るようになったと勝手に捉えています。笑
もちろん、万一の雨天時のための代替え進行も事前にキッチリ準備して臨んではいます。でもこれは最終手段。晴れバージョンの進行の方が良いに決まっていますよね♪ だから最後の最後まで、当日もギリギリまで祈っているんです。
冒頭に出てきた「会場暗転」のご希望も、もちろん応えてきました。当時はまだ式場でプランナーとして勤務していた立場だったので、上司に応援してもらえるように、現場の担当者にも手伝ってもらえるように根回しすることもプランナーの大切な行動のひとつ。お昼間での会場暗転には遮光カーテンが必要ですよね。勤務後にホームセンターに走り、大きな結婚式場でも使えるような大きい遮光シートの商品を片っ端から確認し、メーカーにも問合せてサイズと金額をすべて控え、必要な購入数量と費用を算出しました。
上司や周りがOKしてくれたあとは前日にすべての会場のカーテンに遮光シートを貼り付けていく作業。もちろん一人ではできないので皆で総出で頑張りました。きれいに暗くできるように、遮光シートのしわ伸ばしのためにアイロンをかけるなどもやりました。当日見事、無事にうまくいき、その日のお開きのあとには皆への感謝の意味で缶ビールを買ってきて乾杯していました。。
今ではあまり珍しくないキャンドルサービスのアレンジ版の「ドライアイスサービス」も、プランナーになりたての頃にありましたが、最初はドライアイス業者に電話で問い合わせ、価格交渉に当日のスムーズな手配、想定外の出来事の想像と各場合における対応策の事前準備。。「成功させると決めた」ので、それに向かってひたすら毎日ドライアイスサービスのことで頭がいっぱいになりました。先輩のサポートもあり無事に実行できた思い出の事例、またひとつです。
こうしてこれまで普通の式場ウェディングプランナーでは積めないような多くの経験値の蓄積が、私の「可能ヒキダシ」の多さにつながっているのだと思います。
まとめ
ウェディングの場合に沿ってお話ししてきましたが「やると決める」ことのメリットは日常のさまざまなシーンにおいて有効です。毎日朝6時に起きると決める。間食をしないと決める。自分から挨拶すると決める。電話に3コール内に出ると決める、など。。
ポイントは能動的に取り組むということ。楽しくて生活の質も向上し、いいことばかりです。よかったら是非実行を♪
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◇photo by martha stewart
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