今できる対策とは
新型コロナウィルスのニュースが毎日報道されている状況が続いています。ウェディングでは特に、イベント等の自粛要請が政府から発表された2月最終週以降において影響が出始め、予定されていたウェディングの延期が多く聞かれるようになりました。
現状多くの会場では下記のような対応策を実施していますので、もしウェディング実施予定の会場が、この中でまだやっていないものがあれば、提案して実施してもらうということもできるかもしれません。
◇ 全スタッフのマスク着用
◇ 空気中のウィルスを失活させる次亜塩素酸水を館内に噴霧
◇ 館内入口にアルコール消毒液を設置しゲストの方に利用をおすすめする
◇ テーブルに着席したらテーブルごとにアルコール消毒ウェットティッシュを配布
◇ 手洗い・うがいをゲストの方におすすめする
◇ 立食ブッフェスタイルから着席スタイルに変更
また会場によっては下記の対応をしているところもあります。
◇ 年内への日程延期の場合は実費分のみのご請求にとどめる
◇ ゲストのご欠席理由がコロナウィルスである場合は何人か分までの料飲費用を返金する
正しい答えは存在しない
新郎新婦様より、よく聞かれるご質問のひとつは、どのくらいのウェディングが延期またはキャンセルになっているかということです。聞いたところによるとホテルでのウェディングの方が、ゲストハウスやレストランでのウェディングの方と比較すると延期・キャンセル率が低いとの情報もあるようです。
実際にご自身が実施される会場ではどんな状況なのか、担当者に確認されるのも良いと思います。
ただ、そうはいっても実施するか、延期やキャンセルにするかということは最終的には新郎新婦様や親御様、ご家族の方々でご判断いただくことになります。考えられる対応策をすべておこない、できることは全て対策した上で実施するのか、そうでないのか…。正しい答えというものが存在していない、難しい状況になっています。
私たちができることとは
そんな中、ご招待されているゲストの方々に対して、ご招待状とは別に改めてご案内を送る新郎新婦様が増えております。出席と返事をしたものの、本当に実施されるのかどうなのか、出席したいけれど年齢も高齢で感染が心配だ、など、ゲストの方々の今のお気持ちを慮ってのご案内。。
この「ご案内の文章チェック」を依頼されるたびに心が痛くなります。来てほしい人ばかりを招待しているはずなのに、改めて出欠を検討していいよ、欠席の判断をしても大丈夫だよ、というご案内を送るお二人のお気持ちを思うと本当に、いたたまれなくなります。
ウェディングのことであれば、たくさんチカラになれるのに、今回のコロナウィルスについては、私は何もしてあげられない。情報をお伝えすることはできるが安易なアドバイスはできない。ただただ、心が痛いです。
そんな中で3月1日にウェディングを、本当に前日まで悩みに悩んで実施された新郎新婦様から、ウェディング後にいただいた御礼のお手紙の中に、コロナウィルスに関してこんな一文がありました。
◇ コロナのことで式目前の1週間はとてもバタバタしてしまいましたが、私たちの要望に一つひとつ真摯に対応してくださり、伊藤さんがプランナーで本当によかったと思いました（ご新郎）
◇ コロナウィルスで悩むとは全く想像していなかったのですが、今後の人生でもきっとこういう予想外の出来事と向き合っていかないとなんだと良い経験になりました（ご新婦）
今週末もウェディング実施を決めた新郎新婦様がおられます。これまでずっと、この日に向けて、本当にご準備を頑張ってこられたお二人の姿を、ずっと一番近くで見てきた私にとってできることは、実施を決めた新郎新婦様のご判断が正解だったと思っていただけるような当日にすることしかありません。
コロナの対策はもちろんのこと、当日の結婚式とウェディングパーティを、とにかく皆が心地よく、楽しく、思い出深い、最高の場にすることだと、常々思っています。
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◇photo by martha stewart
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